自然と健康を科学する ツムラ
公開日:2026/06/12 最終更新日:2026/06/12

梅雨の養生コラム:湿気に負けない、心と体をやさしく整える食の知恵

養生

梅雨の時期は、雨が多く“湿気”が体に影響を与えやすい季節です。
雨が続くと少し寒かったり、むっとした暑さもつづいたり、体だけでなく心も重くなりがち。
体も疲れやすくなり、朝起きてもすっきりしない…そんな声をよく耳にします。
「なんとなくやる気が出ない」「食欲がわかない」──それは決して気のせいではなく、季節が体に影響を与えているサイン。
外の湿度が高くなると、体の中にも余分な水分が溜まりやすくなり、「なんとなくだるい」「胃が重い」といった不調が現れやすくなります。
東洋医学では、この“湿”は脾(胃腸)の働きを弱め、気の巡りを滞らせると考えられ、日本では雨の多い梅雨の時期や夏の終わりの台風シーズンなど、暑くて湿気が多い時期に「脾」の力が低下すると考えます。

重だるいときは食事で心も体も軽く

「心身一如」:心と体はつながっているので、体が重いなと感じると心も重くなりがち、気の巡りも滞りやすくなってしまいます。

そんなときにお勧めの食材は
“余分な水を外へ出す”とうもろこし冬瓜もやしはとむぎや、
“停滞しがちな気を動かし、消化促進する”生姜大葉みょうがレモンなどの香味食材などが挙げられ、
雨の日の重だるさをすっと軽くしてくれます。
これらを食事に少し取り入れるだけで、雨の日の重だるさも幾分軽くなり、体も心も巡りが整います。

それらを使って今回ご紹介するのは余分な湿気を体から取り除く食材と、気の巡りを促す香りのある食材の組み合わせにより
胃腸にやさしく食欲アップにもなる梅雨の重だるさにぴったりな梅雨のリセットごはんです。

初夏に旬を迎える素材を使ったおすすめレシピ

トウモロコシと梅と紫蘇のさっぱりおにぎり

[ 材料 ](2人前)

お米 2合 トウモロコシ 1本
梅干し 2個 大葉 4枚

[ 作り方 ]

1. トウモロコシの皮をむき、ひげは刻んでおく。
トウモロコシの実は長さを半分に切り、芯に包丁を沿わせて実を削ぐ。

2. 炊飯器に米、2合の目盛りまで水を入れて混ぜ、1を入れて通常炊飯する。

3. 梅干しは叩き、紫蘇は千切りにする。

4. ごはんが炊き上がったら、3を混ぜ合わせおにぎりを作って完成。
梅雨のお弁当にもおすすめです。

ポイント

・トウモロコシ(のひげ):むくみ対策
・梅:消化促進
・紫蘇:気の巡りアップ、消化促進

胃腸に負担が少ないので、食欲が落ちがちな日にもおすすめです。

美容化粧品にも使用されている「はとむぎ」

もし「はとむぎ」が手に入れば、ぜひ少し加えてみてください。
胃腸をやさしく整え、むくみやすい体を内側から整えてくれる食材です。イボとりの薬としても使われていてお肌を整える働きがあるともいわれ、近年は美肌をうたう化粧品にも使われるほど注目されています。美容に関心のある方にもおすすめですよ。

雨の日はどうしても気持ちが沈みがちになりますが、香りのある食材を取り入れるだけでも心が軽くなります。
忙しい日々の中でも、無理なく続けられる“おうち薬膳”で、この季節を心地よく過ごしていただけたら嬉しいです。

谷口ももよ(たにぐちももよ)

薬膳料理研究家、国際中医師/国際薬膳調理師、一般社団法人東洋美食薬膳協会代表

広告代理店での不規則な生活を送っていく中で、結婚・出産を経て、自身や家族への健康への意識が高まり、料理研究家へ転身。食材の特徴をイチから学び、健康的な食事・レシピをさまざま開発。テレビや雑誌での出演だけでなく、セミナーや大学での講義、本の出版などを通じて、食文化の大切さを伝える活動を行っている。